ばばぶろぐ

読書感想を綴ったり趣味の福袋を楽しんだりするブログ。 まとめサイト等への転載はお断りします。

2023-01-01から1年間の記事一覧

逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」感想(第11回アガサ・クリスティー賞受賞、2022年本屋大賞受賞)

(ウクライナ侵攻の影響もあってか)昨年一番売れた本だそうで、50万部を突破しているという大ヒット作。 何度も行われる戦闘シーンの描写も、しっかり読めるし、 自分が言うのもおこがましいが実によく出来た作品なのだが、 何がびっくりってこれがデビュー…

相場英雄「アンダークラス」感想

前作に続けて読んで改めて思ったが、なんか人間の描き方が単純ではないか?被害者側は基本善良で、貧しい生まれながらたくましく這い上がろうとする人たち。 加害者側は悪辣で、他人を食い物にする下衆。 という単純極まりない構図。 良い人に見えたけどこ…

M・W・クレイヴン「ブラックサマーの殺人」感想

クレイヴンのポーシリーズ第二作。前回「ストーンサークルの殺人」(面白かった)を読んだ時は、二作目はどうなるのかなーと思っていたが、期待を上回る面白さだった。 クレイヴンさん舐めてましたすみません。 今回は、主役のワシントン・ポーが以前逮捕し…

映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦」感想

永山絢斗の件があって公開が危ぶまれたが、ひとまず無事に観られてよかった。 が、わざわざ前後編に分けた割には……という印象は否めない。 特に前半は、細切れのエピソードを並べただけで、 果たしてストーリーとして成立していたかどうか。 原作がある映画…

相場英雄「ガラパゴス」感想

「覇王の轍」が面白かったので、前の作品を読んでみた。ただ、書かれた時期がこちらの方が古いからか、ちょっと微妙、と思うところがいくつかあったかも。 超聖人過ぎる被害者、 それまでに縁があったわけでもないのに、日本の産業界について非常に親切に(…

浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」感想

二部構成の作品。前半の「就職試験」部分はなんとも、フーン……という程度。 後半の「それから」がいわゆる謎解き部分だが、 ここで大きく一捻り入り、ラスト付近でさらに一捻り。これがよい。 また、就活というテーマ設定の妙よ。 多くの元学生たちの心に刻…

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」感想

予定の合間を埋めるため、映画館へ。 時間が合うのがこれか侍ジャパンの記録映画だったので、 メガヒット中と聞くこちらを選択。3Dで、吹替版でした。 ちなみに、スーパーマリオのどれかは借りてプレイしたことはあるが、 へたくそなので最後まで行けた覚え…

相場英雄「覇王の轍」感想

理想的な社会派ミステリってのはこういうやつ!と思わされた良作。まったくはじめて読む作者と思っていたが、この本は「震える牛」のスピンオフだったらしくて、実は二度目ましてだった。 震える牛は面白かった、という記憶はあるものの内容は一切覚えてい…

S・J・ベネット「エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人」感想

エリザベス女王が登場人物(※主人公)として登場する、という日本では俄かに信じがたい小説。(日本だと何となく不敬罪?的な感覚を覚えるような)エリザベス女王は英国民から深く敬愛されていたと思うけど、日本の天皇陛下へのそれとは種類が違うんだなぁ…

M・W・クレイヴン「ストーンサークルの殺人」感想

目新しい作品ではない。とは思うが。主人公のワシントン・ポーは信念のためなら(概ね)何でもするタイプ。過去の事件で情報の取り扱いに係るミスを犯したことで被害者による報復殺人を招き、それが原因で休職中。しかし、進行中の猟奇連続殺人の被害者の遺…

アンソニー・ホロヴィッツ「ヨルガオ殺人事件」感想

前作のカササギ殺人事件は「クリスティっぽさを感じる!」という感想だったけど 今回は「面白かった!」と思った。こっちの方が好き。 というかカササギ殺人事件、確かに読んだのに、 作中作の名探偵、アティカス・ピュントの名前は (響きが珍しいからか)…

アンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」感想

おもしろーい……!!これまでの二作はホーソーンへの不快感が極上ミステリを楽しむ邪魔をしていたが、 今回は特にホーソーンにイラっとするポイントがなかったので、ストレスなく読めた。 が、今回は事件単品としてもまあ面白いんだけど、 それ以上に「ホーソ…

ニコラス・ブレイク「殺しにいたるメモ」感想

本格「フーダニット」ミステリの傑作と聞いて。原著Minute for murderは1947年刊行だというが、今読んでも面白かった。名作の寿命は長い。 戦時中、ドイツで死んだと思われていた男が生還し、 毒入りのカプセルを記念品として持ち帰る。 その男の無事を祝う…

アンソニー・ホロヴィッツ「その裁きは死」感想

序盤からいくつもの謎や伏線をちりばめ、緻密に回収していく。なんというか、綺麗なミステリだ。今回も前作同様、過去にあった事件が関わってくる。でも総じて、前作ほどには印象に残らなかったかな。ホーソーンは相変わらず好きになれるポイントがないしよ…

東野圭吾「白鳥とコウモリ」感想

帯で白夜行とかが挙げられていたので、新たな代表作になるのかと期待して読んだが正直そこまでではなかった。が、何かきれいな感じ?には終わった(いつも思うが、そこはさすが東野圭吾)。悪い評判など一切ない弁護士(白石)が殺害され、ある男(倉木)が…

映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」感想

前作がとても気に入ったので、封切り直後に観に行ってしまった。今回は軽い振り返り→現在のヒナちゃんとのもだもだ胸キュン(死語)デート→ヒナちゃん死亡→過去へ、という流れ。 前後編ということもあり、いいところで終わるので少々消化不良。 プロローグの…

新川帆立「元彼の遺言状」感想

主人公の麗子は弁護士。ある日、超資産家の元カレ(縁は薄い)が、ものすごい額の遺産を、自分を殺した者に遺す、という遺言を残して死去してしまった!ついては多額の報酬をゲットするために依頼人を殺人者に仕立てるべし、というアイディアの目新しさが3…

映画「かがみの孤城」感想(2018年本屋大賞受賞作映画化)

日曜にいつもより早く起きたので、映画でもと思い立ち、一番都合の良い上映時間のこれを選択。原作小説は読んでいて、とてもよかったという記憶はあるが、内容に関しては終盤の展開を何となく覚えている程度で細かいことは忘れてしまっているので復習として…

ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」感想

ティーンエイジャー向け青春ミステリ、と言えると思うけど、 まったくティーンエイジャーじゃない私でも非常に面白く読めた。 主人公の女子高生・ピップが、住んでいる町で起こった殺人(失踪)事件を自由研究のテーマに設定し、調べなおす。 彼女がまっすぐ…

東野圭吾「ブラックショーマンと名もなき町の殺人」感想

主人公の女性はワトソン役を務める。癖のない性格。探偵を務めるのは叔父。(鍵を開けたり刑事のスマホを抜き取って中を見たりと)おおよそ何でもできる器用すぎる手や、巧みすぎる話術等、普通だったらいやいやそんな上手くいかんやろ!と突っ込みたくなる…

アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」感想

※ネタバレ要素があります。 先日読んだヨルガオ殺人事件が面白かったので、こちらのシリーズにも手を出すことにした。 ホロヴィッツ自身が語り手を務めるので、実際の名作ドラマである「刑事フォイル」などの話がちょこっと出てきたりするのがドラマファン的…

東野圭吾「希望の糸」感想

(※ネタバレ成分を含みます) 東野圭吾作品だと、やっぱり加賀恭一郎のシリーズが一番好みかなぁ。 ミステリではなく人間ドラマ?なのでそこの好みは別れそうだが、 久し振りに「面白かった!」と思った。 この読後のそこはかとない切なさを残すためには、 …

久世福商店(サンクゼール)の福袋 2023 正月 ネタバレ

店舗で予約して、サンクゼールの福袋「赤兎」3,000円を購入しました。完全中身公開タイプです。【セット内容】① 農場タルタルソース 215g 669円② オマール海老香るトマトクリームソース 225g 884円③ 冬限定 塩キャラメル 145g 518円④ バタージャム いちご 19…

楽天市場 やさしいインナー アシラック SDGs 福袋 ネタバレ 足楽

楽天をウロウロしていて偶然発見した福袋です。B品等、少し訳ありのものが入っている靴下メイン福袋で、送料込み3,300円。 福袋 レディース 女性 SDGs ギフトボックス 福箱 お楽しみ 靴下 婦人 温活 シルク混 腹巻き レディース UVアイテム等 限定数販売 送…

映画スラムダンク「THE FIRST SLAM DUNK」感想

原作漫画:途中まで読んだ旧作アニメ:しっかり観た……という状態で観に行ってきました。漫画は、途中で飽きたとかではないし、湘北のメンバーは皆好きなんだけど、でも負けるチームを見ているのがしんどくなって読まなくなっちゃったんですよね……。自分が運…

セゾンファクトリーの福袋 2023 正月 ネタバレ

「人気のにんじんドレッシングや飲む酢マスカットの他に、ジャム、ドリンク、ドレッシング、調味料など15商品が入った豪華セット。」購入価格は5,400円です。こちらが集合写真。おなじみの商品が多い安定のラインナップです。① リッチスタイルドレッシング …