ばばぶろぐ

読書感想を綴ったり趣味の福袋を楽しんだりするブログ。 まとめサイト等への転載はお断りします。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

M・W・クレイヴン「ストーンサークルの殺人」感想

目新しい作品ではない。とは思うが。主人公のワシントン・ポーは信念のためなら(概ね)何でもするタイプ。過去の事件で情報の取り扱いに係るミスを犯したことで被害者による報復殺人を招き、それが原因で休職中。しかし、進行中の猟奇連続殺人の被害者の遺…

アンソニー・ホロヴィッツ「ヨルガオ殺人事件」感想

前作のカササギ殺人事件は「クリスティっぽさを感じる!」という感想だったけど 今回は「面白かった!」と思った。こっちの方が好き。 というかカササギ殺人事件、確かに読んだのに、 作中作の名探偵、アティカス・ピュントの名前は (響きが珍しいからか)…

アンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」感想

おもしろーい……!!これまでの二作はホーソーンへの不快感が極上ミステリを楽しむ邪魔をしていたが、 今回は特にホーソーンにイラっとするポイントがなかったので、ストレスなく読めた。 が、今回は事件単品としてもまあ面白いんだけど、 それ以上に「ホーソ…

ニコラス・ブレイク「殺しにいたるメモ」感想

本格「フーダニット」ミステリの傑作と聞いて。原著Minute for murderは1947年刊行だというが、今読んでも面白かった。名作の寿命は長い。 戦時中、ドイツで死んだと思われていた男が生還し、 毒入りのカプセルを記念品として持ち帰る。 その男の無事を祝う…

アンソニー・ホロヴィッツ「その裁きは死」感想

序盤からいくつもの謎や伏線をちりばめ、緻密に回収していく。なんというか、綺麗なミステリだ。今回も前作同様、過去にあった事件が関わってくる。でも総じて、前作ほどには印象に残らなかったかな。ホーソーンは相変わらず好きになれるポイントがないしよ…

東野圭吾「白鳥とコウモリ」感想

帯で白夜行とかが挙げられていたので、新たな代表作になるのかと期待して読んだが正直そこまでではなかった。が、何かきれいな感じ?には終わった(いつも思うが、そこはさすが東野圭吾)。悪い評判など一切ない弁護士(白石)が殺害され、ある男(倉木)が…

映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」感想

前作がとても気に入ったので、封切り直後に観に行ってしまった。今回は軽い振り返り→現在のヒナちゃんとのもだもだ胸キュン(死語)デート→ヒナちゃん死亡→過去へ、という流れ。 前後編ということもあり、いいところで終わるので少々消化不良。 プロローグの…

新川帆立「元彼の遺言状」感想

主人公の麗子は弁護士。ある日、超資産家の元カレ(縁は薄い)が、ものすごい額の遺産を、自分を殺した者に遺す、という遺言を残して死去してしまった!ついては多額の報酬をゲットするために依頼人を殺人者に仕立てるべし、というアイディアの目新しさが3…