2020-01-01から1年間の記事一覧
※ネタバレを含みます。 笑い成分は控えめで、しんみりくるエピソードが多め。 勧善懲悪正義は勝つ!みたいなのじゃなくて、 当時の理不尽さなんかを感じさせるほろ苦さが散りばめられている道中はとてもよかった。 ただ個人的には、ラストが釈然とせず……。 …
三作目。 アサドがいい感じに怪しい(笑)けど問い詰めないカールはいい上司。 このシリーズ今のところ、毎回戦う女性が出てくる。 一作目は監禁被害者、二作目は復讐者、そして今回は犯人に騙された女性と子供を誘拐された母親。 ラーケルは文字通りの暴走…
※ネタバレを含みます。 「誰が殺したか」ってタイトルだけど、 犯人を推理するタイプの本じゃないと思う。 というか、実際にロージーを殺したのはジョーなんだけど、 ジョーは父親に続き夫からもモラハラを受けてもう壊れてしまっているから、 殺したのはそ…
※ざっくりしたネタバレを含みます。 特捜部Q、二作目。 今回読んでて、このシリーズすごく読みやすいのは、 残虐シーンとか性的なところとかを微に入り細に入り描写してないからかも?と思った。 グロさまで感じるようなのは個人的には苦手なので、程よくサ…
今年は「欲しい!!」ってテンションになかなかならなくて、控えめになりました。 ステイホームで店頭にも行かなかったので、ここ数年で一番出費の少ないお正月に……。 年始 ・赤坂柿山(三越伊勢丹)3,240円 ・デメル(三越伊勢丹) 2,160円 ・フィーカ(三…
「八咫烏シリーズ」?が個人的にはガッカリだったので、 名作ファンタジーを読もう!と思って選んでみた。 この方の著書は「鹿の王」だけ読んだことがあって、 その時も思ったんだけど、 「面白い!」とか「感動した!」とかっていうより 何か「達者だな~」…
※重大なネタバレ成分を含みます。 表紙の美女がインパクト大な本作。四話収められている。 個人的にはガッカリだった「屍人荘の殺人」と似たにおいを感じて避けるつもりだったけど、 新聞か何かで褒めてあったのを見て読むことにした。 表紙美女、翡翠さんの…
これ面白かったー! タイトルの「特捜部Q」は、MI6みたいな凄い機関ではなく、 コールドケースみたいなガチの組織でもなく、 日本でいうところの「特命係」的な閑職。 (相棒あんまりちゃんと見てないので見当違いだったらごめんなさい) 主人公のカール・マ…
※若干ネタバレを含みます。 ①そもそも文章があまり読みやすくない上に、 ②ダンス、ドナルド・デイヴィス、ダービー、ダニエル……と頭文字Dが多い上に、 登場人物の大半に職業と大体の年齢あたりの記号的要素しかないので誰が誰だかなかなか入ってこず、 正直…
失感情症の少年を主人公にしたベストセラー。韓国文学を読むのはこれが初めて。 一言でいうと、思っていたよりハートフル、だけど期待したほど面白くはなかった。 あまりにも絶賛の声を聴いていたので期待値が上がりすぎたみたい。 読みやすい文章だしつまら…
※ネガティブな感想です。 シリーズ一作目の「烏に単は似合わない」もあまり合わなかったんだけど、 二巻を読めば面白さがわかる!みたいな意見があるようだったので、これも読んでみた。 結論としては、やっぱり自分には合わない。 「一作目で姫君たちがアレ…
※ネタバレを含みます。ちょっとネガティブな感想です。 宮中ファンタジーっぽいけど実はミステリーだったっぽいライトノベル。みたいな雰囲気の小説。 衣装の描写が多いので、出来たらカラーの挿絵的なものが見たかったかも。文庫とかではあるのかな? 絵と…
佐方貞人シリーズ。 短編集で、いつも通り地味に良い話が詰まっている。 「地味」って悪い意味じゃなくて、派手な立ち回りとかがある訳じゃないんだけど静かに胸に沁みる、というか。 絶対に通すスジがあるんだけど暑苦しくない佐方のキャラクターが大きいん…
上巻の半分を過ぎるあたりまでなかなか面白くならなくて、 「あ、これ外したかな……?」と不安になったけれど 無事その後愉快なモードに入ってくれた。 いつもの全方位にいい人しかいないほっこり人情コメディで、安定した面白さはある。 ただ、登場人物やら…
木嶋佳苗をモチーフにした小説。 タイトルの「バター」は何かの暗喩的なものかと思いきや、 結構がっつりバターが出てくる。 バター醤油ご飯とかたらこのパスタとか、 やたらと詳細にわたる(ちょっとくどい)描写が飯テロめいてお腹を直撃。 読んだ翌日には…
※若干のネタバレを含みます。ちょっとネガティブになってます。 発売してすぐ買っておいたのだけど、 読むぞ!!というテンションになるまで積んでおいたら夏になってしまった。 目をシバシバさせながら四冊読み終えてから既刊を読み直して、 改めて気づいた…
図書館の魔女で一躍人気作家になった作家さん。で気づいたけど、図書館の魔女の記録をサボって書いてなかった……『図書館の魔女』『烏の伝言』は読み終えてます。これはちょっと雰囲気を変えて、古い因習の残る閉ざされた集落を舞台にした民俗学ホラー(?)…
倒叙ミステリ。結構古い作品だけど、おもしろかった。主人公が捕まらないわけにもいかないし、かといって捕まればその後どうなるのかと思うとやり切れないし、落としどころはそこしかないのかな……。全部読み終えてみれば、お母さんが秀一のメンタル面にもも…
「コンビニ人間」は芥川賞受賞後に読んでいて、おもしろかった記憶のある著者。 これは四編入った短編集で、どれも設定が独特で面白いなぁと思うのだけれど、 では読み物として面白かったかというと自分はそうでもなかった。 単に好みじゃないっぽい。 違う…
伊坂幸太郎って「あるキング」(正直つまらなかった)と「陽気なギャングが~」しか読んだことがないけれど、 クスっとくる感じの描写を挟んでくる作家さん、というイメージ。 これは評価が高かったしシリーズ化されているので試しに読んだけれど、 何か思っ…
これも叙述トリックもの。 読んでいて、「ここが怪しいか?」と思ったところは外れてはいなかったけど、 肝心なところを読めてなかったので、その分楽しめた。 抜けてる読者の私には、キレイに騙された方が快感になる叙述トリックものは実にありがたい。 叙…
はじめての連城三紀彦作品。 短編集で、まあ面白かったんだけど、特に印象には残らない感じ。 短編だから登場人物も少ないし、なんかそこまでの意外性はないというか。 叙述トリックものの名作として挙がっている本をちょこちょこ読んでいて、 これもそこで…
リンカーン・ライムシリーズ。 シリーズを続けて読んでしまってちょっとダレていたけど、 間をあけて読んだらやっぱり面白かった! ジュエリーの通販番組を流し見するのが好きなので、 題材としてダイヤモンドが取り上げられてたのも興味深く読めた理由の一…
「ザ・三浦しをん」って感じのちょこちょこ笑える言い回しで描く いい人しか出てこないハートフルな研究室ラブストーリー(?) なんとなく「動物のお医者さん」を思い出すほっこり空間で、 実際の研究の場ではもっと大変なことが沢山あるのだろうけれど、 …
※微量のネタバレ成分を含みます。 キャサリン・ダンスシリーズ。 このシリーズ順を追って読んでないので あんまり的を射てないかもしれないけれど、 この本に関しては犯罪捜査に関するあれこれよりも何よりも、 「さっきまで付き合ってたソッチじゃなくてコ…
※激しいネタバレ成分を含みます。 車いすに乗った人が出てきたら「歩けるやつ!」 仮面や包帯で顔が隠れた人が出てきたら「中身が違うやつ!」 とか普段はすぐ思っちゃう方なんだけど、 これ疑わないで読んじゃったんだよなー。 導入部分で包帯ぐるぐるに至…
個人的には全然面白いと思えなくて、読むのにすごく時間がかかった。 手元に他に未読の本がなかったので最後まで読んだけど、 普段だったら多分途中でやめたと思う。 変人ぞろいの面白一家が出てくるものの、だからどうということもなく、 探偵役もその助手…
今回の新型コロナで、フードロス対策のため福袋(のようなもの)を出しているところも多いですが、 外出自粛のため運動不足になりがちなので甘いものは一応自重していたところ、 坂角での販売を見つけたので購入しました。 ツイッターなんかだと、イメージ写…
今回も叙述トリックもの。 なんて読むのかいまいちわかってなかったお名前は「おついち」さんと読むようだ。 このGOTHは、ライトノベルでミステリーを書いてみた、って感じの短編集だけれど、 叙述トリック云々っていうより、主人公の少年「僕」の不気味な感…
リンカーン・ライムシリーズ。 自分の問題でもあるのだが、シリーズを読んでいるうちに、 「つまり犯人だと目された奴は絶対犯人ではなくて、悪そうな奴が良い奴だ」ってことがもうわかっちゃっているから、 いまいち盛り上がれないのかもしれない……。 あと…