ばばぶろぐ

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ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Q キジ殺し」感想

※ざっくりしたネタバレを含みます。

特捜部Q、二作目。

今回読んでて、このシリーズすごく読みやすいのは、

残虐シーンとか性的なところとかを微に入り細に入り描写してないからかも?と思った。

グロさまで感じるようなのは個人的には苦手なので、程よくサラッと書いてくれるこの作者さんは読みやすくて有難い。

アサドについては一作目で明らかにならなかったので、

刻んでいくのかなーとは思っていたけど、思った以上に刻むっぽい。

ネタバレ踏むのが怖くてあらすじを確認しに行けないけど、

最新作のサブタイトルは「アサドの祈り」なのでそこに行くまで謎のままなのかも。

アサドが謎なのに、新しく加わるローサもまたよくわからない女性で、

特捜部の三分の二が正体不明という凄い事態。

よく普通に仕事できるな……(普通にはしてないかもしれないけど)

今回の「犯人」のキミーは、もともと悪人グループの紅一点だったけど、

切り捨てられてボロボロにされた……的な背景の女性。

殺人も犯しており、善人か悪人かっていうと完全に悪人なんだけど、

一人で復讐のため戦う姿をなんだか少し応援しながら読んでしまう。

半沢直樹の「倍返しだ」じゃないけど、「復讐」ってなんだか甘美だからかな?

一言:カールの別居中の嫁・ヴィガがとんでも女で、登場するたびイライラが募るのがこのシリーズで一番の難点。