鬼太郎は子供の頃(まだ猫娘が美少女化していなかったころ)結構好きで見ていた思い出。
正直映画になっているのも知らなかったのだが、先日Xで、
漫画家さんがこの映画のグッズを作って売ろうとしたとかで炎上していたのを見かけ、
そんな理性を失う程ハマってしまったのだな、と思って興味が出て行ってきた。
主人公は鬼太郎の父。つまり後の目玉おやじであるわけだが、まだ肉体がある。愛称(?)は「ゲゲ郎」。
そしてこの鬼太郎父、ビジュアルがよい。
いや、鬼太郎同様に白い丸の中に黒い点があるだけのきわめてシンプルな目をしていて、
(目玉おやじになるときゅるんとした瞳をしているが、頭蓋骨に収まると何故か地味に?)
いわゆるイケメンではない筈なのだが、
目にかかる銀だか白だかの髪にスタイルはよく長身、着物をまとい、
戦闘もバリバリこなせる肉体能力を持ちながらひょうひょうとしていてちょっとすっとぼけた雰囲気、
生き別れになった妻をずっと探している一途さ、
そして私が子供のころから人気声優として鳴らしていた関俊彦さんの声が何故か彼をイケメンに見せるのである。
ストーリーとしては、戦争のどさくさに紛れて巨万の富を築いた一族が支配する閉ざされた村(当然因習にとらわれている)で
グロめの連続殺人が起こるという、横溝正史か?ってな展開に心躍った。金田一出てきそうなんだもの。
もちろん鬼太郎なので、その後の展開はアリバイがどうとかいう謎解きではないが、それも大変結構。
全方面に切なさが残る終わり方も、とてもよかった。
しかし時弥くん、ヤバ過ぎるドクズしかいない村でどうしてあんな天真爛漫なよい子が育ったのだろう……。
帰ってきて思い返していたらしみじみ疑問に思えてきた。