ばばぶろぐ

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M・W・クレイヴン「ストーンサークルの殺人」感想

目新しい作品ではない。とは思うが。
主人公のワシントン・ポーは信念のためなら(概ね)何でもするタイプ。
過去の事件で情報の取り扱いに係るミスを犯したことで被害者による報復殺人を招き、
それが原因で休職中。
しかし、進行中の猟奇連続殺人の被害者の遺体にポーの名前と数字の5が刻まれていることが発見され、
彼が5番目の被害者となる危険性から現場に復帰する。
相棒になるティリーは、非常に優秀な能力を持つが他人の感情の機微を理解するのが非常に苦手で
職場で上手く人間関係を築けていない若い女性。
最近のだと、ドラマ「アストリッドとラファエル」をちょっと思い出すかも。
元部下で現上司・フリン、ポーの古くからの親友・キリアン、
その他敵対関係にある上層部などとすったもんだしながらポーは事件の真相に迫っていく……。

主人公や相棒の造形、犯人ともに、「見たことある!」という感じではあるけれど、
面白ければそれでよかろうなのだァァァァッ!!(ちょっとジョジョ)というところか。

終盤の展開は、単発かシリーズ一作目かじゃないと難しいところだと思うので、
シリーズ化された後の作品がどうなるのか、読んでみたい。