主人公の麗子は弁護士。
ある日、超資産家の元カレ(縁は薄い)が、ものすごい額の遺産を、
自分を殺した者に遺す、という遺言を残して死去してしまった!
ついては多額の報酬をゲットするために依頼人を殺人者に仕立てるべし、というアイディアの目新しさが3割。
ダイヤが小さいと言って婚約指輪を突き返し、
ボーナスが少ないと言って(弁護士?法律?)事務所をやめると啖呵を切る麗子のキャラクターが7割。という印象の作品。
地の文のライトコメディ感が魅力で、
アリバイが~とかトリックが~とかいう正統派(?)ミステリではなく、
犯人も結構あっさりしていた(普通のミステリならあと二転三転しそう)。
実写化した際の女優さん誰だろう、昔の栗山千明みたいなイメージだけど……等と思いながら読んだが、
読了して確認したところ綾瀬はるかだった。
(なるほど何でも演じられる女優さんですもんね。)
存在感の薄い依頼人に肉付けして大泉洋を配し、
オリジナルストーリー多めで放送したがふるわなかったらしい。ざんねん。