ばばぶろぐ

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アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」感想

※ネタバレ要素があります。

先日読んだヨルガオ殺人事件が面白かったので、こちらのシリーズにも手を出すことにした。

ホロヴィッツ自身が語り手を務めるので、

実際の名作ドラマである「刑事フォイル」などの話がちょこっと出てきたりするのがドラマファン的にはとても嬉しい。 
(自慢かよ鬱陶しいな!と感じる人も少なからずいるようで、感じ方の違いが興味深い…)

登場人物の一人がイケメンハリウッド俳優で、彼のエピソードにはドラマ化されたクリスティ作品が頭をよぎったりもした。 


探偵役の元刑事・ホーソーンについてはまだ未知数だ。 
個人的なことがほぼ明かされていない(※意図的)のもあって 
今のところ特に好感を抱くには至っていない。 
というか、どちらかというとちょっと嫌な奴だと思っているけど、 
シリーズを読み進めていくとホーソーン大好きになっちゃうんだろうか。 
それはそれで楽しみだな。 

事件本体に関しては、過去のひき逃げ事件(仮)が全く関係ないとは思わなかったなぁ。 
真相がわかってみると、父親がクズ過ぎる……。 
損傷の子(Lacerated)、レアティーズ(Laertes)は原語で読まないとどうしようもなく、
邦訳版を読むしかない読者には残念ではある。結構大事なところなだけに。