ファンタジーっぽいタイトルだが現代日本が舞台。
JASRAC(仮)による、音楽教室でのレッスン中に使用される楽曲に対する
著作権料徴収に絡んだ、事実を題材にしたフィクション。
これ、ニュースになったから当時見たとは思うんだけど、もうすっかり記憶になくて、
JASRAC(仮)がヤマハ(仮)で2年に及んで潜入捜査を行っていたのが事実だったとはまぁびっくり。
凄いことやるなぁ……。
主人公は超絶イケメンなのだが(その設定必要か?)、チェロには軽いトラウマがあり、人付き合いは不得手。
しかし上司命令には逆らえずスパイとして潜入し、
ヤマハ(仮)側のチェロ講師・浅葉桜太郎の元でレッスンするうちにチェロへの思いを取り戻していく。
加えて、個人レッスンを担当している浅葉の生徒たちは、定期的に浅葉を囲む会を開いて楽しく交流しており、
主人公も不器用ながらそこに交じって温かい時を過ごす……が、
当然裏切りともいえるスパイ行為が明らかになる日が訪れる。
っていうようなあらすじで、
まあ心温まる系ストーリーであった。
主人公のトラウマがそこまで悲惨な事柄じゃないのが割と新鮮。
なんか劇的な大事件とかにしたくなるところ、そうじゃないのが抑えが利いてる感じ。
あと浅葉桜太郎は良いキャラをしているので、人気があるらしいのに納得。私も好きだ。
が、裏切りが明らかになった後、この浅葉会(仮)の面々が全員、主人公を温かく受け入れるのはファンタジー過ぎないか。
あの時間も全部ウソだったんだ!ってならんか?
私の心が汚れているのかもしれんが、解せぬ。。。