短編集。
それぞれの繋がりもないので、気軽に読める。
当然どこで手を止めてもいいんだけど、読みやすかったので一気に読んでしまった。
それぞれの話で、丁寧に謎解きが行われるのだけど、
どうもこれが皆同じような調子で行われているように思われ、
そんな賢いキャラだっけ？というキャラも突然流れるように謎解きをはじめるので
若干の違和感が無きにしも非ず。
限られたページの中で謎解きまで納めなくてはならないので致し方なし、か？
収録作品の中では、一作目の「惨者面談」と、ラストの「＃拡散希望」が好きかなぁ。
「＃拡散希望」はYoutubeでの企画段階で子供の人権云々とかで炎上して終わりそうだし、
大人も大勢いるのにルージュにそこまでやらせるのは無理がないか？とか なくはないんだけど、アイディア一本勝ちという感じ。
主人公のとんでもネームも伏線なんだね。
「三角奸計」は、これ茂木はどういう気持ちで宇治原に協力してんのかな？
宇治原はやりかねない奴だというのが過去の経験からわかってるはずで、
それでいて協力したってことは主人公の桐山が殺されてもいいって気持ちなの？ 解せぬ……。
よくよく考えると何か色々引っかかるぞ？ということになりそうなので、 勢いで読んで楽しむのが正解だと思う。
