ばばぶろぐ

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綾辻行人「十角館の殺人」感想

※激しいネタバレ成分を含みます。

叙述トリックとして有名な綾辻行人のデビュー作(!)

ミステリ研究会の若者たちが孤島の十角館でバカンスを楽しもうとしたところ

そして誰もいなくなった」ばりの殺人が次から次へと起きる!

この本、ミス研だからという設定の下、

それぞれが「エラリイ」とか「ルルウ」とか痛々しいニックネームで呼び合っているんだけどそこがキモ!

守須(もりす)ってやつが出てくるのでこっちは勝手に「モーリス・ルブラン」と思って読むがそれがワナ!

……という作品で、守須が自分のあだ名は「ヴァン・ダインです」っていうところは、衝撃の一行と呼ばれているらしい。

守須は島ではなく本土にいて、ヴァンは十角館にいるはずだから……なんだけど、

何を思ったかわたし、「あ、ヴァン・ダインだったんだ~」で読み飛ばしちゃったんだよね。

ヴァン・ダインとヴァンが結びついてなかったんだ……

なんてもったいないことをしてしまったんだ……取り返しがつかない……記憶を消したい……。

しかしそれはそれとして、動機が弱くないか?