ばばぶろぐ

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ジェフリー・ディーヴァー「石の猿」感想

※微量のネタバレ成分を含みます。

今回のディーヴァーは、マンネリ化防止のためなのか何なのか、中華風の味付け。

タイトルからしてそこは今回の「どんでん返し」には含まれていなかったんだろうけど、

いかにも怪しいと思っていた奴がしっかり犯人だとやっぱり少し嬉しいものだ。

でも、ライムが短い間の交流ながら友人として認めた中国人刑事、

ソニー・リーが死亡フラグを立てまくり、それをへし折れるかと思いきややっぱり亡くなったのは、

ライムが自著に献辞(一本だけ動く薬指で一生懸命書いた)を添えて送ろうとした矢先だっただけに、とても切なかった。

「親愛なる友、ソニー・リーへ――リンカーンより」って、ミミズっぽいフォントになっていて、また泣けたなぁ。