※ネタバレあります※
まずタイトル。このタイトル凄い好き(※不思議の国のアリスとは関係ないです)。
邦訳のセンスがいいんだろうな。
終始漂う不穏すぎる雰囲気の中、物語は静かに、でも明らかに破滅方向に向かっていく。
嵐の前の静けさ、みたいな気持ち悪さが快感。
あとこれは文化圏も違う100%日本人の自分の完全な思い込みで
本場では別にそんなことはないんだろうけど、
アリスっていう名前は少女性を感じさせるものに思えて、
「如何にも」な感じで凄く良い。
ジェイクはどうなったんだろう、と思って読み進むんだけど、
そっちかー!!ってなった。
どうも老人を害のないものと見なしちゃう癖が抜けないなぁ。
非常に満足した一冊。